2015年3月13日金曜日

校舎引き渡し    2015 3校目

3校目 ノワールプラシ県ラカチュリ郡 シャンカル小学校

D.ZEN Japan のホームページ「 The Pipe 」 でご寄附をお願いした、シャンカル小学校です。


Mさんお一人で平屋トタン屋根の校舎4教室分をご寄附いただきました。


のページでも、報告させていただいておりましたが、このたび無事完成し、引き渡し式に行って参りました。
この学校は、OKバジさんが支援をしているパルパ県にある学校ではありません。パルパ県とは川を挟んで数百メートル離れたところにある村ですが、パルパでのバジさんの活動を知っている村人達がバジさんのところに頼みに来たのです。

一昨年の雨期、この村の川にとんでもない量の水が押し寄せてきました。
彼らの村では、村人の家だけではなく学校の校舎7教室までが流されてしまったのです。
後に残ったのは、5メートルを超すような巨大な石をはじめとする数限りない石、位置の変わってしまった学校の校舎、石しか見えないような畑や運動場でした。


左下の写真は、畑だったところの土を水が削ったことで数メートルの落差ができてしまった村の入り口の様子です。

右下は、村の中央にほんの数メートルの川幅で流れていた川を上流に向かって見ているところ。
今、この川にはほとんど水が流れて来ません。よどんだ水に虫が湧いていました。


水の流れたところと流れなかったところの境界線がはっきり分かります。手前の石でも1メートル程はありました。咲いている野の花に、世の無常を感じてしまいます。


流された校舎。中途報告の時点では、右側にもう一つの校舎が残っていたのですが、危険なので取り壊したようです。左手前の石は大きかったですよ。長さは5メートル近くあったと思います。


村に着くと、大勢の村の男達が出迎えてくれました。炎天下の石だらけの所で随分前から私達の車を待ってくれていたようでした。悲惨な状況を目の当たりにした後に彼らが笑顔で迎えてくれたので、何だかそれだけで胸がいっぱいになりそうでした。

彼らがまず連れて行ってくれたのは学校。子ども達が拍手で出迎えてくれました。
手作りのアーチにWELCOMEの旗の前で、校長先生と運営委員長さんと私達で記念撮影でした。




記念写真の後は食事です。この日も到着したのは昼過ぎでしたから、まずは食事です。
蜂蜜や川魚は、ごちそうです。ガイドのビビも魚にはちょっと興奮気味。私達日本人には小骨が多くて食べにくいと思うような魚でも、滅多に食べられないから乾燥保存しています。



食後の休憩です。この日は、ここ泊まりなので時間があります。次の日に更に奥地に行くから、カリバンには戻らないからです。

時間があって左下の写真のように流れっぱなしの大量の?水に巡り会うと、バジさんは必ず身体を洗います。足を洗ってから洗髪です。リュックに持っている石けんを取り出し、無心に洗っています。

実は私もパルパに入ってから一度も風呂に入っていません。風呂なる物は、パルパの村々には存在しないのです。わき水での沐浴が彼らの習慣です。寒いときにはお湯を使ったりしますが、水は貴重な物ですから、無駄にはできないのです。まあ、気候が乾燥していますから、そんなに臭わないというのは事実なのですが.....

右下では米つき機を触らせて貰っています。


次は石臼。結構重いですよ。小さい頃にうちにあった臼よりずっと重かったですね。
バジさんは米運びに挑戦。50kgほどの米を頭にベルトを掛けて背負います。結構首に来ます。


左下は、ロキシーというお酒を造っているところ。材料は米です。ネパールには自家製酒を造ってはいけないという法律はありませんから、お酒は自分たちで造ります。
私がすくっているのは、実は冷却水。加熱してできた蒸気を冷却するための水なんですね。さすがに中の蒸気を逃がしたら怒られますから。醸造用アルコールなんか全く入らない、美味しい蒸留酒ができあがります。

右下で私が腰に下げているのは釜の入れ物。こんな風にするだけで、確かに刃が身体を傷つけることができなくなります。




いよいよ引き渡し式です。
マイクを持っているのは、5歳の子供さんを持つ若い校長先生です。資格があれば年齢はほぼ問題にしないのがネパール流。新たにできた運動場から周りを見ると、随分山奥まで来たなあという感じです。

テープカットです。
私がカットした後、バジさんが自分のはさみで私の袖をカットしようとするのを見て、村人は大喜び。おちゃめで村人に愛されるバジさんです。

バジさんの話に喜ぶ村人達。いつも村人を笑わせてくれるバジさんです。

右下は渡されたノートとペンを見て素直に喜んでくれる子ども達。今回の村々の中では一番純朴な人達が暮らす村だったかもしれません。

バジさんが持っているのは、私が日本から持って行ったチョコレート。
森永のDARSなんですが、子ども達に1粒ずつあげてます。チョコは持っていると溶けてしまうから、子ども達もすぐに口に入れます。強い子が弱い子のを取りたくなる心配もないし、何と言っても日本の普通のチョコは美味い。私はスイスやハワイのチョコよりDARSの方が好きかも。
私が貼っているのは夢シール。夢の話の後に渡すノート1冊1冊に貼ってあげます。

毛筆で私が書いた「夢」と D.ZEN Japan のロゴ、それに ”Have a dream.” の文字が印刷されています。話を憶えていてもらえるようにする為とノートを特別な物にするため。

小さな子が、シールが欲しくてやってきました。欲しがってもらえるのはとっても光栄だから、腕に貼ってあげました。他の人に見せていました。嬉しかったみたい。(^_^)

セレモニーが終わると村人達のダンスです。
パルパの人達は本当に踊るのが好きで、延々と踊ります。次から次にいろんな人が出て来て踊るのを見るのも好きなようです。


先生達の踊りの動画です。クリックしてみて下さい。











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