朝霧の後、雲の合間からやっと顔を見せた太陽です。この日の引き渡し式を祝福してくれるよな景色に、なにやら心躍ります。
実は、ネパールはこの時期乾季の真っ最中。雨なんか滅多に降らないのですけれど、この日の朝は雲が出ていました。シャンカルさんのお宅で朝ご飯を頂いてから出発です。
下の写真はラダクリシュナ村の人達の出迎えです。到着に4時間ほどかかりましたので、この後、まずは食事です。
ネパールの田舎はどこへ行っても食事はダルバート。豆を煮たスープに野菜の揚げ物とお米です。でも、私達はお客さん扱いなので、それに鶏や山羊の肉、時には貴重な魚が入ります。しかも、次から次へお代わりをよそってくれようとします。
私は肉はあんまり食べないのですが、歓待のつもりで出してくれるので、断り切れません。でも油っぽいんだなあ.... カロリーを油でとっているところもあるから仕方ないんだけど....断り切れません.....
プギョ(お腹いっぱい)は習得必須単語ですね。
ラダクリシュナ(Radakrishna)の人達と共に ダルバート
下の写真は、見事に完成したKさんの校舎です。
OKバジさんも私もビックリしたのは、とても丁寧に塗装がされているということ。
ネパールの人達は割と大雑把なので色がはみ出ていたり、塗料がたれていたりすることが多いのですが、この校舎は綺麗です。
石垣を随分高く積んでから校舎を建てたことが分かります。実は、石垣だけでなく、思ったよりも工事費がかさみ、自分たちでお金を集めて費用を捻出したようでした。まだ、Kさんから頂いたご寄付を全額は使っていないので、このあとバジさんが校舎ではなく他の形で支援をして、彼らの努力に酬いるようにするとの事でした。
学校はお休みで希望参加の形でしたが、150名ほどの生徒達が出て来てくれました。
式が始まる前に「カタ」というチベット仏教での歓迎の意味を持つ布を掛けてもらい、そのあと式中にたくさんの花飾りを首に掛けて貰いました。
でも先生の話が長い..... どの国もか....
感謝状も頂きました。
式中のネパール国歌のあと、「君が代」もバジさんと2人で歌わせてもらいました。やっぱり、外へ出ると母国への想いは強くなるものですね。何人かの生徒達が拍手してくれました。
校舎に貼られたプレートにはOKバジさんとD.ZEN Japan 、そしてKさんのお名前が大きく書かれています。
一番上の部分がよく見えませんが、これはTHROUGHと書いてあります。テープカットの後にはがすようにプレートの上に紙が貼ってあったのですが、糊があまりにしっかり付きすぎていて取り切れませんでした。
校舎に貼られたプレート テープカット
バジさんにも一緒に入って貰いました プレートに貼られた紙をはがします
私からは「夢を持ちなさい」の話です。
ネパールのルンビニに生まれたお釈迦様は原因があるから結果が生まれると言った。過去の原因が今のカーストに生まれるという結果を作ったと今を嘆くこともできるが、自分の望む未来のために、今、新しい原因を作ることもできる。
夢に向かって歩む時、人は輝く。
一日一日を大切にし、その日の終わりに、自分は今日、夢のために何ができただろうかと問いかけてみて欲しい。
ネパールは今、時代が大きく変わっているのだから、君たちのお父さんお母さんの時代にはできなかったことがきっとできる。
日々の終わりに夢の実現のために何をしたかを胸を張って答えられる君たちであって欲しい。自分のよりよき未来のために、新しい原因を作り続ける君たちであって欲しい。
と、こんな感じの話です。
最後は、D.ZEN Japan からのお土産渡しです。
ノート一冊とペン1本です。
代表で、小さな子達が数人出て来てくれました。
手を合わせて「ナマステ」がお礼の仕方です。
式が終わった後、参加者全員にノートとペンが配られたのですが、分ける先生の所にワッと生徒達が集まりました。貰った後に何回もノートを広げてみる生徒達の姿を見て、あげて良かったと思いました。
そして、思わぬお客様が。
以前、緊急手術を要する兄弟にご寄附を頂いたことがあったのですが、生き残れたタパ君が、この村まで1時間以上かけて歩いてきてくれたのです。嬉しかったですね、本当に。
バジさんと私で大声を上げてしまいました。(^_^;)
このページの3番目に「パルパの兄弟緊急手術」としてその時の報告と彼の手術前の写真が載っています。ご覧になってみて下さい。
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