2015年4月15日水曜日

校舎引き渡し    2015 ポカラ~カトマンズ


グドゥワコーラでバジさんと別れ、ビビと私はポカラへ。

バジさんは次のボランティア団体の方達を案内するため、タンセンに戻りました。村の人がモーターサイクルで送ってくれるので、私達がジープでお送りするより、その方が早く着くのです。

ポカラに到着すると夕方でした。

到着が予定より一日早くなり、宿を頼んでありませんでしたから、ビビの知り合いのホテルへ。でも、このホテルがなんとも居心地の良いホテルなんです。しかも、私は屋上階の最も良い部屋へ入れて貰えたので快適です。シャワーもいつでも温かいお湯が出ました。


朝起きてみると私の部屋の奥は、ルーフトップレストランになっていました。3階建てのホテルです。
部屋の窓からは遠くにヒマラヤの山々が見えます。
なおかつ、このホテルはフェワ湖畔のメインストリートのほぼ中心地から、少し入った静かなところに建っているので、とても便利です。


ポカラに到着した日が、たまたまビビの友達の息子さんの誕生日だったので、私も一緒にパーティーに誘って貰いました。パルパでは考えられないほど身なりも良く、清潔な3階建ての家に住む家族でした。

長女が弟のためにケーキのろうそくを灯しています。花火みたいなものもケーキに刺さっていて、子ども達の目はみんなケーキに釘付け。近くのお友達も呼んでいて、立派なパーティーです。



右下の女の子。
なぜか私の所に来て寝っ転がっています。食べるものを持ってきては、定位置みたいに。
いろいろ話しかけてくれましたよ、ネパール語で。私には何にも通じていないんだけど、彼女には問題なかったみたいです。(笑)




実は私、これだけネパールへ行っていても、観光ってほとんどしたことがないんです。

ヒマラヤへの登山口であるポカラにも何回も泊まっていますが、有名な観光地を知りません。
ガイドのビビが、「とにかく1回観光しようよ。俺はガイドなんだし、なんにも仕事をしないんじゃもったいないだろ?」

まあ、彼にしてみても仕事をしなくてお金を貰っているのは心苦しいのかもしれないということで、思い切って観光に出かけてみました。

ポカラには有名な鍾乳洞もあったのですね。
いろんな所に連れて行ってもらいました。
「水は俺が買ってくるよ。先生が買うと高いから。」と、買い物は現地人価格のビビにお任せです。先生というのは、ガイドの常用単語で、こう呼んで貰うと嬉しい日本人が多いんでしょうね。



私のリクエストは、「水の神様のいそうな所へ行きたい。」でした。
フェワ湖では、よく早朝ボートを漕いでいましたからフェワ湖の神様のいるところは知っています。
ということで、ビビがベグナス湖に連れて行ってくれることになりました。

湖に着いてボートを漕ぎ出してもらうと、どうにも気になる島のようなところが見えます。
「あそこに神様はいる?」とボート漕ぎの親父さんに聞くと、「いるけど、往復するのに1時間分じゃ足りないよ。」と言います。2時間分払うからということで行ってもらいました。

すると確かにそこにとても良い波動を発する場所が。


親父さん、最初は言わなかったけど、Ponri でした。
この場所を守ってきたのだけれど、建物がなくていろんなところに寄付を頼んできたようです。
その甲斐あって、ある企業が1000万円級の寄付をしてくれて、今、湖から入る参道を整備していることろなんだそうです。

建物も立つ予定だそうで、ビビが言うには、お寺ができるといろんな人たちが来てくれるから、親父さんの生活も安定するはずだということです。


私が僧侶だと言うことを話すと、親父さん急に打ち解けた感じになって、ニコニコし始めました。


ベグナス湖を出たところでビビがナマズを買うことにしました。どれにするか決めるとさばいてくれます。ナタ一本で器用なものです。現地人のビビが買ってもカトマンズの高級料理店で食べたくらいの値段がしました。ビビが払ってから私が出してあげました。
今夜はナマズで一杯やろうということになりました。


ホテルの庭での宴会です。
左から、ホテルのオーナー、ビビの会社の社員、私、ビビ、ビビのお客さんのエジプト人のハッサン。

ベグナス湖の大ナマズとビール、ホテルのオーナー用のロキシーが私のおごりで、料理がオーナー。なかなか料理の腕のあるオーナーです。
ハッサンはビスケット持参でタダのみのはずだったんだけど、途中で幸せとか貧しさとか宗教とかの話をしているうちに、盛り上がってきて、1000RS出して、「これでもっと買ってきて!」って。

一泊1500RSの部屋に泊まってるのに、散財させたね。(^_^)

最初は普通にZENPOって呼んでたんだけど、途中からZENPO様になりました。
彼の目が輝くのが本当に素敵でした。



ポカラからカトマンズへ戻る飛行機に乗ろうと、2時頃に空港へ行ったのですが、飛びません。
この時期は霧で飛び立てないことが多いのです。カトマンズから飛行機が来ないのでは、乗りようがありません。随分前の便の人達も待っています。

ただひたすら待つしかないのですが、ビビが機転を利かせて、空いている前の便への変更をしてくれました。間一髪、私達の次の便からカトマンズ行きは欠航となってしまいました。もともともの便だったらアウトでした。


空港の建物から外を眺めていると行列が通ります。
ビビに聞くと、葬列だと言います。

オレンジ色の布に包まれているのが亡くなった方、その後ろで白い服を着て白い布を頭に巻いているのが息子さんだそうです。


乾期にも関わらず、カトマンズもまた雨です。雨、雷、稲光の三点セットがついてきました。
龍神様のご歓迎ですね。(笑)

トリブバン空港から飛び立つ日の夕食に、思い切って高級料理店に入りました。
欧米の料理がきちんとした味付けで食べられました。
安い店なら90RSでも食事は取れますし、日本料理の桃太郎のうどんでも300RSくらいです。

が、この日はなんと2500RSも使いました。今までこんな店には入ったことがありませんが、今回は体力的にもぎりぎりに近いところでよくやったので、自分にご褒美です。

レストランのサービスで、トラでもゾウでも猿でも食事に招待できました。
私は1人でしたから、ウエイトレスさんにお願いしてトラ君を招待しました。
周りのテーブルの欧米人のカップルや団体の人達が、「そりゃいい。これで楽しいディナーになるね。」と、ニコニコしながら話しかけてくれました。











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