2018年4月25日水曜日

山の中のコンピューター教室 2017

 OKセンターの朝です。

右は昨日修理したタイヤです。チューブレスと書いてはありますが、中にしっかりチューブが見えます。σ(^_^;)



村に到着すると、既に生徒や村の人達が集まっています。
山の頂上に切り開いた土地に立つ学校です。バレーボールのコートも作られています。

よく、貧しい国ではボールひとつでできるサッカーが盛んだと言われます。確かにサッカーはボールひとつでできるのですが、山間部の平らな土地がほとんどない場所ではなかなか楽しむことができません。その点、バレーボールは校庭の写真にあるように、ポールが2本と紐が一本必要ですが、狭い土地でもプレイが可能なのです。


早速、教室のテープカットです。皆さんお待ちかねでした。

テープカットの写真で私の後ろにいる方は、この学校の運営委員長(学校の資金面を調達する、校長先生とは別のトップの方)さんです。お若い頃、グルカ兵としてイギリスの傭兵をされていたということで、肩にエポレットのついたグルカ兵の正装をされているようでした。



グルカ兵は勇猛果敢な戦闘集団として有名で、グルカナイフ一丁でとかマシンガン一丁で何十人を相手にとか言った武勇伝が数多くあります。
私達が支援している地域に多く住むマガール族を代表とする山岳民族出身の兵士です。1982年のフォークランド紛争の時、イギリスが最初にグルカ兵を送ったので、前線のアルゼンチン兵が逃げ出したと言われています。それくらい勇猛果敢なのです。

ネパールでは知力・体力の頂点はグルカ兵です。悲しいことかもしれませんが....



コンピューターが並びました。

先生方の夢、山の中のコンピューター教室です。
最近では山の中にも電気の通る村が増えてきました。
生徒達が、街の子達に負けないくらいコンピューターのスキルを付けてくれると嬉しいと思います。



私と一緒に写っているのが、私達が設立した先生のお給料基金で新たに雇われた先生です。
算数・数学を教えて下さると言うことでした。

私達の基金では、政府に雇われた先生達の半分のお給料も出せないのですが、子ども達のために働いて下さるのです。










ここでは、東京の高校生達が集めてくれたバレーボールをバジさんから渡して貰いました。



「ボールをちゃんとキャッチできたらあげるよ。取れなかったらあげないんだよ。」というバジさんの言葉を素直にそのまま信じる生徒達は、「取れなかったら大変!」という責任感の固まりでボールを取りに来ます。

誰一人ボールを見ていない生徒はいないでしょ?
みんな絶対欲しいんです。こんなに欲しがってくれるなら、また持ってきたいと思ってしまいますよね。(⌒▽⌒)



セレモニーの後は踊りの披露です。ネパールのマガール族の人達は踊りが大好きです。お祭り時なんかには一晩中踊り続けたりする人達もいるようです。

確かに、他の楽しみというのはなかなか見つからないのです。

以前、校舎の引き渡し式の後、夕食を待っていたら、いつまで経っても呼びに来なかったことがありました。

村人が踊りが楽しくなって作るのを忘れていたんです。

日本から多額の寄付をしてくれたドナーが来たのにと、バジさんが珍しくお怒りになったことを思い出します。

この女の子は、多分小さな子達の中で一番上手に踊れる子なのだと思います。笑顔も出るくらい余裕も自信もうかがわせる踊りっぷりでした。


高学年の子達の踊りです。

ネパールでは18歳くらいから結婚する人も多いのですが、未だに親が決めた相手と結婚する場合が多いようです。自由恋愛の一般化にはまだ時間がかかりそうです。


式も終わって村人が三々五々帰って行った後の村の神様のほこらです。
静かな山に時折若者の声が響く、静かな時間でした。






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