2015年のネパール地震で、パルパ県の県都タンセンの水場が壊れてしまいました。1400㍑の水をためることのできる水場で、約250世帯(1000人以上)の住民に水を供給していた水場でした。
しかし、団体の名前で新たに水場を作ってくれるボランティア団体はあるものの、修理にお金を出してくれる団体はほとんどありません。特に大きな水場で修理費が大きな金額になると。
自分たちの活動の証として自分達が作ったんだという形で名前を刻みたい気持ちは分かりますね。でも、実際には住民はかなり困っていたんです。そこで、私達は震災の義援金として皆さんから頂いたお金で、この水場を修理することにしました。
タンセンに着いた翌日の朝、引き渡し式に出かけてみるとビックリです。
もともとここに水場があったのは知っていました。病院の目の前に作られた水場で、地域の人達も病院が一番使いやすいように作ったものでした。それが元通りになっているだけなんだろうなと思って出かけたのです。
ところが、水場は元の姿を変えてしまっていました。大きさがまるで違います。高さが随分高くなっています。
そして、その水場の一番目立つ場所に、とても大きな字でD.ZEN JAPANのプレートが。
修理したなんてどこにも書いてありません。
いかにもD.ZEN JAPANが最初からこの水場を作ったように、ただ FINANCIAL SUPPORT BY D.ZEN JAPAN と書かれています。バジさんが最初に作った時のドナーの福島アジア友好協会さんに申し訳ないくらい....
嬉しかったですね。
それが、このプレートに表れていました。
みなさんから頂いた義援金で、水場はその容量を今までの倍、2800㍑の水を貯められる水場に変わっていました。
随分多くの人達を助ける水場がパルパの県都、タンセンに完成しました。地域の皆さんの笑顔も分かる気がします。
義援金を下さった皆さん、本当にありがとうございました。
上の写真はOKバジさんがテープカットをしているところです。真新しい水瓶に水が注がれました。
セレモニーの後、さっそく水を汲みに並ぶ人達です。
水場は、その後入れ替わり立ち替わり水を汲みに来る人達で賑わっていました。街中の人達は山間部の人達と比べて特に不自由することはないかと思っていましたが、全くそんなことはなかったようです。地震の被害が随分大きいものだったことが分かりました。
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