2020年3月19日木曜日

雨期の水から子供達を守る橋

昨年、愛媛の池田先生と共同で通学路の橋を作ってもらえないかとバジさんから持ちかけられました。愛媛CCWA(Christian Child Welfare Association)の池田先生と共同なんてこんな嬉しい事はありません。私は先生の大ファンなんですから。
という訳で今年は池田先生と同行、一人旅ではないのは何年ぶりでしょうか。最初の引き渡し式は、通学路の橋です。

霧に埋まって白い湖のように見えるタンセンのホテルからの景色です。今年はホワイトレイクというそのホテルの名前に違わない綺麗な霧の湖をベランダから見せてくれました。

日の出を眺めたら出発です。
カトマンズで急遽同行することになった藤岡君(愛媛大学の学生さんでニューデリーの大学に交換留学生として滞在中)とブトワルという町から合流することになったカトマンズのボランティア団体のウッタムさんと池田先生と私にOKバジさんというメンバーです。


タンセンから一時間ほど走ったところでジープが故障。ドライバーがいろいろ試しますが、道の真ん中に近いところで全く動けません。

その間、何台もの車が通りますが、故障だと聞くとみんな特に怒りもせずにすれ違ってくれます。

大型バスでさえも。

 結局、別のジープに乗り換えて橋の引き渡しの学校へ向かいました。一時間半のロスですが、学校も何の苦情もなく待ってくれます。
左と右は霧のbefore → after


 一時間半遅れたにも関わらず、何事もなかったかのように引き渡し式は始まります。

完成した橋には、D.ZEN JAPAN と CCWAの名前(池田先生の名前が入っているのは、以前にもこの村に支援をしているという歴史が物を言っています)が入りました。図らずもバレンタインデーでしたね。

風格が物を言うのですね。ただ立っていると圧倒的な差で池田先生の存在感の方が上です。地元の人もまず池田先生に花飾りをかけてくれました。









テープカットは池田先生とご一緒させて頂きました。池田先生は御年80歳ですがどう見てもそうは見えません。地元の人に聞くとだいたい50代後半だろうと予想してしまいます。


私の強みは話。口から出任せは得意中の得意ですから。
みんな楽しくバンサイやってくれましたよ。学校名、パルパ郡、ネパール・バンザーイ!
(⌒▽⌒)


この橋ができたので、雨期に子供達が流れの速い川を渡るなんて危ないことをする心配もなくなりました。
制服を濡らしても川を渡った方がと思わせるのは、この川を越えないで学校に行くには一山余分に越えて1時間近く長く歩がなくてはならないからです。
小さな子達の荷物を大きな子達が持ってあげて、なおかつ誰かが流された時のために下流にそれを助ける子がいたとしても、それは絶対にさせたくないことですよね。
これで、親たちも一安心です。











たった十数メートルの橋なんですけどね。乾期の今は水があるのかないのか分からないこの川が雨期には豹変するのです。

この橋の引き渡し式では、子供達の飾らない笑顔を見せて貰えて本当に嬉しかったです。













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