2018年6月19日火曜日

先生のお給料基金 2018

前回の山の上にコンピューター教室を作った学校のお給料基金の先生
今までの先生のお給料基金でお仕事をして下さっている先生方に水場の引き渡し式に向かう途中でお会いしました。

報告写真が随分遅れるのですが、今まで250校以上の学校を建てられてきたバジさんは、お給料基金を渡した学校で実際に働くことになられた先生方にお会いする機会が滅多にないからです。

お給料基金のシステムはこうなっています。
お給料基金として届いたお金は、バジさんから村々の学校の運営委員長さんを通して村の長老会、婦人会、青年会に渡されます。
そして、そのお金は小口貸し付けの資金として、利子を生む村のお金として運営されます。村人の中で基金のお金を借りた人から1ヶ月分の利子が届いたときから先生のお給料が初めて発生するわけです。


先生のお給料基金が届いたら、まず村でお金を誰に貸し出すかを決めます。
町の高利貸しは、その人に返済能力、あるいは返済する気があるかどうかが判断できません。村の人々には担保になるようなものがあるわけでもなく、返済されるかどうかギャンブルのような状況で貸し出すとしたら、かなりの利率をつけておかないと商売になりません。ですから、村人には簡単に借金ができないような高利率になっています。


しかし、村のお給料基金はそれより随分低金利です。ただ、返せるかどうか不安な家庭には村の人は貸し出しません。あの家に貸し出したら、そのお金でご主人が酒を飲んでしまって返せなくなるなどという可能性のある家には絶対に貸し出しません。村内ですからお互いのことがよく分かっているので、貸し出すか貸し出さないかは高利貸しよりもよほど厳しいのです。貸したお金が返ってこなくて利子が入らなくなったら先生のお給料がへってしまい、先生が来てくれなくなるのが分かっていますから。



私達と同じで最初の資金があればできることも、それがなければ始めることができません。
子ヤギを買うお金があれば、大事に育ててミルクを売ったり、子供をたくさん育てて売ったり、肉として売ったりすることができても、その子ヤギを買う1万円がないのです。
ところが、その1万円が先生のお給料基金から借りられるとなれば、それを借りない手はありません。高利貸しに比べれば格安で、しかもお金を返しに町まで出かけなくとも良いとなれば、こんな便利なことはないのです。



今までホームページで先生のお給料基金を募ってきましたが、なかなか現地に送れるまとまった金額にならず、何年も送金できないでいました。

このお二人は今回の支援でお給料を出している先生方ではありませんが、今までの送金で実際にお仕事をして下さっている先生方のご報告がまだでしたので、バジさんのお願いしてお二人の先生方にお会いしてきました。

今回の送金分はバジさんから領収書を頂きました。ご報告が思うようになりませんが、ご理解いただければ幸いです。



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