高学年の生徒達を抱える学校では、生徒達になるべくコンピューター等の機器に触れさせ慣れさせてあげたいという、先生方の希望が出て来ます。
外国へ出かけていっても恥ずかしくないだけのスキルを身につけさせて、生徒達が外国へ働きに出たいという希望を持ったときに困らないようにしてあげたいのです。高学年の生徒が居る学校は生徒数も多く、資金的にも古いコンピューターを買うまではなんとかできる場合もあるようですが、LANを組むまでのお金はどこの学校にもなく、全体指導の難しさが難点でした。
そこで最近都会の学校で使い始めたのがスマートボードという機器。全体指導ができるように黒板のように大きな面にコンピューターの画面が映し出せるようです。
1校目 ビルコット村のガナパティ校
上の写真はビルコット村のガナパティ校のコンピューターでの授業の様子です。
右の白く光っているところがスマートボードだそうです。
調べてみたら、スマートボードはアンドロイド内蔵で、PCだけでなくスマートフォンからの映像の転送も無線ででき、PCやスマートフォンがなくてもホワイトボードとしての機能も果たせる物のようです。
左上の写真は個々のコンピューターで作業をしている様子です。
右上の写真ではコンピューター画面が映し出されています。個々のコンピューターで作業をする前に説明をしているのでしょうか。
何を見ているのかと思えば....
東日本大震災の時の津波の映像をスマートボードを通して見ているのでした。
バジさんのお話では、自然と声が漏れるほど津波の映像は生徒達にとってインパクトのある物だったようです。ネパールには海自体がないですし、こんな映像は見たことがなかったのでしょうね。
「こんな被害のあった国から、俺達はこのスマートボードを貰ったんだぞ。感謝しなくちゃいかん。」
と、先生からのコメント。
そして、自国ネパールの文化を大切にする教育も先生方は忘れていません。自国の文化に誇りを持ち、世界に羽ばたく生徒達を育てようという先生方の熱い想いが伝わってきます。
外国での暮らしは裕福で快適かもしれないけれど、いつか戻ってきて欲しい。外国で働いてお金を貯めたとしても、できるなら母国ネパールに戻って国のために地域のために自分の村のために働ける若者に育って欲しいというのは、先生方の切実な願いなのです。
これらの若者達の中に、外国に出て色々なことを学んだ後、パルパに戻って地域のために働いてくれる生徒達が出てくれることを祈らずにはいられません。
2校目 ビルコット郡ガナパティ校
バジさんがこの学校を訪れた日には、スマートボードを使って授業をする先生が、たまたま研修に出かけていてスマートボードの授業を見ることはできなかったようです。
これがコンピューターの授業を受ける生徒達の様子です。
地方都市の学校でも、学年が進むとコンピューター教室が欲しくなるようです。
ネパールでも時代は大きく変わっています。
都市部では携帯電話も当たり前になり、PCが必要な時代になってきました。
下の感謝状は、今回校長先生から頂いたものです。
感謝状の中では、スマートボードではなくてインタラクティブボードとなっていますね。
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