2019年3月25日月曜日

ジョラ基金・ボーナス基金2019

ジョラ基金とは、授業料や学用品の購入が難しい家庭を支援する基金です。基金の産む利子で運営されます。
また、ボーナス基金とは生徒児童全員に1年に何回か文具やお小遣いを渡すための基金です。これも利子で運営されるもので、何を渡すかは各校の校長先生の判断で決まります。

これは、今までジョラ基金・ボーナス基金にご支援頂いた方々へ報告です。

現在ジョラ基金・ボーナス基金へのご支援は停止させて頂いておりますが、今までに何回もの支援を行っておりました。それらの基金は各学校で毎年利子を生み、そのお金で子ども達に授業料やノートやペンを送ってきました。今回はその分のご報告です。


右の写真はマクナ・デビ小学校の校長先生にジョラ基金をお渡ししている場面です。毎年、どの子の家に授業料援助をするかは、各校の校長先生にお任せしています。

最初は何人かの子供に限定して授業料を支援していたのですが、各校の校長先生方から支援方法を任せて欲しいと要望が出て、お任せすることにしました。
今では地域の現状に合わせて、また校長先生方の想いに添って支援がなされています。



今まで出席率の悪かった子供が出席率が良くなったら家庭への励ましのために授業料援助をしたり、その年大変良く努力した貧しい家庭の子に授業料を援助したりする校長先生もいます。

この学校の校長先生のように、少額を写真のような多くの子ども達の家庭に支援することもあります。

各校の校長先生の考え方で使っていただくのです。




 ナワドゥルガ小学校でのボーナス基金による文具支援の様子です。

日本では考えられませんが、ノートを手に取った瞬間に表情の乏しいネパールの子ども達の顔に笑顔がもれるのを何回も見て来ました。







D.ZEN JAPANが初めて先生のお給料基金を設けた、山の中腹の村ドリシェニの子ども達がボーナス基金で50ルピー札(約50円)を貰っている場面です。真ん中辺りで振り向いている女の子の笑顔につい眼がいってしまいます。本当に嬉しかったのでしょうね。

自分のお金を持ったことのない子がたくさんいます。
ネパールにはダサインという盆と正月が一緒に来たようなお祭りがあります。外国に出稼ぎに行っている男達も帰ってくるというそのお祭りの前にお金をらった子ども達は、きっと何に使おうかワクワクしながら考えたことでしょう。

今ではこんなにたくさんの校舎を持ち、こんなにたくさんの子ども達が学んでいるのかと思うと、感慨深い物があります。実はこのドリシェニ村は、D.ZEN JAPANが初めてのネパール支援で取水口を作った時に、ご寄附をくださった方々に報告をするために出かけた旅で寄った村でした。

私達が行ったときには、村の校舎は物置になっていました。先生を雇うお金が足りなくて給料がきちんと出せず、先生が来てくれなくなってしまったからでした。

私達が基金を設けて先生のお給料が出るようになった時、彼らが送ってくれた写真が右の写真です。今の写真では子ども達は制服を着ていますが、この時には制服はありませんでした。



学校がなくなってしまった間勉強ができなかった子ども達もこの時からまた勉強を始めました。
ボランティアとしてこの村にやってきて校舎作りを手伝ってくれた日本の学生さん達の想いの詰まった校舎が生き返った村でした。
 












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